日 本酒

初夏の生酒を味わう。

 随分間があいてしまった、このレポートですが、久々に 今回は「初夏の生酒」と称して書いてみることにしました。

 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、日本酒は12 月のうちに次の年の酒を全部作ってしまいます。
そして、火入れ(殺菌)瓶詰めをして出荷するわけですが、この時に火入れをせずにそのまま出荷される物を生酒と言っています。
 生酒は殺菌をしていないので、酵母がまだ生きており瓶の中でも熟成が進みます。よって、作ったばかりの酒よりタンクの中で少し時間を置いた方が柔らかく なるわけですね。
いわゆる、「ひやおろし」と言うのは夏まで熟成させておいて、それから出荷する物です。
ここで取り上げるのは、それよりもう少し若い酒です。
生酒と言うのは人によって、結構好き嫌いが有る様で、その生ゆえの渋みのような物が好きではないといわれる方もいれば、そこが毎年楽しみと言う方もいま す。

 さて、今回取り上げるのは、「開華」、「米鶴」、「天 狗舞」の3本です。
それでは早速レポートに入りたいと思います。

 


 

「開華中取りなま」

第一酒造株式会社

 日本名門酒会の試飲会で、ダントツの首位だった酒で す。「酒のとみおか」さんに薦められて飲んで見る事にしました。

まず、フルーティー香りと、原酒だけに、生のもろみの味 がしっかりと残っていますね。
米の甘さと言う物が残った、どっしりとした酒です。
多少、舌に雑味が残るような気がするのですが、これは新酒の宿命のような物かもしれません。この先寝かせるとぐっと良くなるのでは。
まあ、最初に書いたように、この舌に残る後味に付いては賛否両論なんで何とも言えない所ですが、私は、もう少し寝かせてみたい気がしました。

 肴は、酒がしっかりしてるだけに味の濃い物がいいよう な気がしました。
私の試した所では、明太子、チーズ揚げ。刺身では脂の乗った物、トロ、はまち、うに。ほや。

 原酒と言うことでロックでも飲んでみたのですが、多少 軽くなる分、肴もバラエティが増す気がしますね。これだと、刺身の軽い物でも合うと思いました。
あと、しゃぶしゃぶなんかも良いと思います。
個人的には、こちらの飲み方の方がしっくりときました。
酒の甘さ(米の旨み)が薄くなった分、砂糖水のような甘さが心地よいです。
原酒は口当たりが良いので、飲み過ぎに注意ですが、そうした意味でもロックはお勧めですね。

 

「米鶴 純米生酒」

米鶴 酒造株式会社

 以前にもレポートした「米鶴」ですが、「米鶴」に関し ては少し追って見たい所も有りまして取り上げました。

初々しい香りと、純米ならではの濃い目の味。すっきりと した辛口ですね。
ただ、やはり、舌に雑身がどうしても残りますね。これも寝かせた後が楽しみな酒です。
肴は味がすっきりとしてるだけに淡白な物が合いそう。
白身系の刺身はすべて合いそうですね。他にも、やはり魚貝類が合いそうです。
かに、生牡蠣。
不思議と、肴と合わせると相乗効果で、味が引き立ちますね。
色々な肴を味わいつつゆっくり飲みたい酒です。

 

「しぼりたて 天狗舞」

株式会社 車多酒造

 最後は、最近は随分名が知れてきた「天狗舞」。
これは、栓をあけると本当に香りが強く香ります。色も昔ながらの黄金色。
生酒なのに、舌にぴりりと来ない。
喉越しも、さわやかで口当たりも大変良いです。生なのに、良く慣れている感じ。
軽い酸味が有り、上等の辛口ワインのような芳醇な味ですね。
私は、3つの中ではこれが1番良いのではと感じました。
現時点でここまで慣れているので、ひやおろしはもっと期待できるかもしれません。

 肴は、何でも合いそうな気もするのですが、ワインの様 な味はやはりチーズが合いますね。カマンベール、ブルーチーズ等。
その他にも、刺身から、揚げ物、焼肉。和風、洋風を問わずなんでも合う気がします。
ただ、中華料理には、少し合わないかもしれませんね。

 


 さて、ここでもうひとつ酒を紹介したいと思います。
それは、「天覧山 純米吟嬢」です。

 

「天覧山 純米吟嬢」

五十嵐酒造 株式会社

「天覧山」は、私の地元埼玉の酒なんですが、去年の秋に 「日本酒を味わう会」と言うのが、新宿の京王プラザで行われまして、日本全国の色々な銘柄が一堂に集まりました。
そして、そこで、私が1番良いと思ったのが、「天覧山」でした。
「天覧山」は以前から、ここでも取り上げて、私も好きな酒でしたが、ここでの「天覧山」は光っていましたね。
誰かしらの、有望な人材が入ったと思われます。
「ここはこれから、楽しみだな」と思いました。

 そして、年が明けて新酒が出来た時に、味わったのです が、これがまた良い出来で。
私の友人と飲んだのですが、友人も大変気に入っていました。

それで、今回この「天覧山 純米吟嬢」を飲んで見た時、 あの時の私の予感が的中したような素晴らしい出来でした。
本当にこれは、私は何時も良い酒に会ったときに思うのですが、ごくごくと酒だけ飲んでいたいと思わせる酒です。
と言う事で、肴も何も思いつきません。(~_~;)
値段のコストパフォーマンスを取り上げても、中吟醸の中ではかなりの物かと思われますね。

 

 久しぶりのレポート如何でしたでしょうか。
また、余り、間があかないうちに次をやろうとは思っていますので(希望だけでも…笑)宜しくお願いします。

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